熱海の夏というと海水浴や花火などのイベントをイメージする人も多いですが、実際には歩いてみると昼と夜で変わる街の表情を楽しめる季節になっています。
昼は海辺やかき氷で涼みながら過ごし、夕方になると海沿いに少しずつ風が通り始め、夜にはライトアップされたサンビーチや静かな海辺散歩へと顔が変わっていく。
騒がしさと落ち着きが、一日の中にギュッと詰まっているのが夏の熱海なので、海だけでなく、夜景、街歩き、温泉、カフェ巡りまで組み合わせて楽しめると、夏の熱海はぐっと深みが出てきます。
このページでは、花火や海水浴だけではない「夏の熱海の過ごし方」を目的別に紹介しています。暑い日の歩き方や夜の楽しみ方、雨の日の過ごし方まで、夏の熱海観光に役立つ情報をまとめてチェックしてみてください。
夏の熱海は昼と夜で楽しみ方が変わる街
昼は海辺で賑わう熱海ですが、実はこの時期は街歩きや海沿い散歩、花火大会、夜景など楽しみ方の幅が広い季節です。
暑い時間帯は無理に歩きすぎない
夏の暑さは避けにくく、特に13時から15時頃は海沿いだけでなく街中もかなり暑くなる日が多いため、長時間歩き続けるのはなかなか大変。
真夏は無理に動き回るより、観光施設や日帰り温泉でゆっくりしたり、かき氷やカフェで休憩を挟みながら回る方が、楽に熱海観光を楽しめるようになります。
夕方から夜は海沿い散歩が気持ちいい
一方で、夕方になると雰囲気は大きく変わります。熱海は西側を山に囲まれているため、夏でも比較的早い時間から直射日光がやわらぎ、「まだ明るいのに歩きやすい」と感じる時間帯が訪れるので、夕方からの街歩きとも相性がよくなります。
海沿いに風が通り始める夕方から夜にかけては、サンビーチや親水公園周辺をゆっくり歩くのが心地よい時間。特にムーンテラス周辺は海風が気持ちよく、海越しの夜景を眺めながら静かに過ごせる、夏の熱海らしいスポットです。
海水浴だけで帰るのではなく、昼は暑さを避けながらゆっくり過ごして、夕方から夜にかけて街歩きや海辺散歩を楽しむ。そんなメリハリのある過ごし方が、熱海の夏には合っています。
夏の熱海といえば海上花火大会
多くのお客様が訪れる熱海海上花火大会。夏休み期間は開催日が多く、花火の日に合わせて旅行を計画しやすいのも人気の理由。宿泊でも日帰りでも楽しめるイベントになっています。
熱海の花火は大規模会場型というより、観光や街歩きと一緒に楽しんでほしい花火大会で、開催日になると昼頃から浴衣姿の観光客が少しずつ増え始め、海沿いの出店や親水公園周辺の賑わいも相まって、街全体が夏祭りのような雰囲気に包まれます。
海と山の距離が近い熱海は、花火の音が反響しやすいので、体に響くような迫力を感じやすく、初めて見る人は音の大きさに驚くかもしれません。
午後はスイーツや街歩きを楽しみながらゆっくり過ごし、夕方から海辺へ向かう。そんな一日の流れが、熱海花火らしい過ごし方です。

花火の日は早い時間から場所取りをする人もいますが、熱海は海沿い全体で比較的見やすく、必ずしも最前列を狙わなくても立ち見であれば十分楽しめます。熱海城が見える方向を意識しながら、無理のない範囲で観覧場所を探すくらいがちょうど良いことも。
海水浴だけじゃない夏のサンビーチ

サンビーチは午前中がおすすめ
海で遊ぶなら、できるだけ早い時間にサンビーチへ向かうのがおすすめです。
街中からすぐそばの海岸なので街歩きとも組み合わせやすく、夏休みシーズンには多くの観光客で賑わいますか、そんなサンビーチでの海水浴におすすめの時間帯は午前中。
海が綺麗に見えやすく海水温もまだ低いので、夏らしい海を楽しみやすい時間帯なので、サンビーチで遊ぶなら早起きしてみる価値は大きいです。
また、夏のサンビーチは海水浴だけでなく、海辺でゆっくり時間を過ごせるのも魅力。海水浴シーズンにはサンデッキ周辺に出店が並び、軽食やドリンクを片手に海沿いで休憩する人も多く見られます。
サンビーチには一般的な海の家はありませんが、そのぶん近隣の飲食店やカフェへ立ち寄りやすく、海で遊んだあとに街へ戻りやすいのも熱海らしいところ。サンデッキ周辺にはコインロッカーや更衣室、シャワーなども用意されていて、夏にはウォーターパーク系のアクティビティが設置される事もあり、ご家族連れにも人気があります。
夜はライトアップされた海辺散歩も

ただ、真夏の暑くなる日は長時間海辺にいると疲れやすくなるので、午前中に海を楽しみ、午後はスイーツや街歩き、日帰り温泉などを挟みながらゆっくり過ごす。そんなリズムが、熱海の夏にはしっくりきます。
その後、夜になるとサンビーチはライトアップされ、昼とは違う落ち着いた景色に変わります。海沿いを散歩しながら夜景を楽しむ、熱海の海らしい時間の過ごし方は意外と知られていないかも。
初夏から夏にかけて楽しみたい熱海のイベント
初夏を彩るジャカランダフェスティバル
6月頃になると、親水公園近くのジャカランダ遊歩道では「ジャカランダフェスティバル」が開催されます。紫色の花と海沿いの景色、青空のコントラストが印象的で、散歩しながらゆっくり楽しめる初夏らしいイベント。夜にはライトアップも行われ、食後の海辺散歩にもよく合います。
静かな夜を楽しめるほたる鑑賞の夕べ
また、同じ時期に開催される「ほたる観賞の夕べ」は、熱海梅園内を流れる初川沿いでホタルの光を楽しむ静かなイベント。賑やかな海辺とは違い、ゆったりとした癒しの時間を過ごせます。
熱海の夏が始まるこがし祭り
7月になると、熱海最大のお祭り、來宮神社例大祭「こがし祭り」が開催され、街全体が一気に夏らしい空気に。祭りが近づくと各町内で山車の準備が始まり、街が活気づいていきます。このお祭りをきっかけに熱海の夏が始まるイメージ。
夏の花火大会の日は親水公園周辺にも出店が並び、海辺を歩くだけでもお祭りのような空気を感じやすくなります。海だけでなく、街全体で夏を楽しむのも外せないポイントです。
昼よりも夕方から歩きたい海沿いエリア

昼間は賑やかな海辺ですが、夕方になると海沿いに少しずつ風が通り始め、昼間とは違う落ち着いた空気に変わり、テイクアウトドリンクを片手に海を眺めながらデッキで休憩するだけでも、熱海らしい時間を過ごすことができるのでおすすめです。
サンビーチのライトアップは、実は砂浜に降りるより海沿いの遊歩道側から眺める方が全体の雰囲気をつかみやすいです。東京側の歩道橋付近から見ると、ライトアップされた砂浜や椰子の木、海沿いの景色をまとめて眺めやすく、夜景を楽しむなら立ち寄りたいポイントになっています。
さらに海沿いを歩いてムーンテラス周辺まで足を延ばすと、海風を感じながら夜景をゆっくり楽しめます。花火や海遊びのイメージが強い熱海の夏ですが、少し海から離れるだけで波音が聞こえる静かな時間が流れているのも、この街の面白いところです。
カップルならムーンテラス周辺、一人旅なら夜の街歩きや海鮮のお店巡りなど、夜の熱海は昼とは違う楽しみ方ができるので、熱海観光の際は時間を長めにとってみるのも満喫するコツかもしれません。
暑い日の休憩に立ち寄りたいかき氷と海辺カフェ

海辺や街歩きの途中では、少し休憩したくなる時間帯が必ずやってきます。特に暑さが強い日は、無理に歩き続けるより、冷たいスイーツやカフェで一息入れながら回る方が体も気持ちも楽になるのでおすすめ。
熱海にはかき氷を楽しめるお店も多く、海水浴のあとや夕方前の休憩タイムに冷たいかき氷を食べると、夏の熱海らしさをぐっと感じやすくなります。街歩きの途中に立ち寄る人も少なくありません。
また、海沿いにはオープンテラスのあるカフェもあり、海風を感じながらゆっくり過ごせるのも魅力です。暑い日でも、冷たいドリンクを片手に海を眺めていると、だいぶ気分が変わってきます。
ただ、夏休みシーズンは人気店に行列ができることも多く、暑い中で長時間並ぶのは意外と体力を使います。海周辺が混雑している時は、少し移動して昔ながらの喫茶店で休憩するのも手です。クリームソーダやパフェなど、どこか懐かしい雰囲気を楽しめるお店も熱海には多いので、ひと息いれながら次の行動を考えるのもアリです。
海だけで過ごすのではなく、途中でゆっくり休憩を挟みながら街を歩く。そのくらいのリズムが、夏の熱海にはちょうど合っています。
夏の熱海を歩いて楽しむ街歩き
「海水浴は今日はいいかな」という方は街を歩きながら楽しむのも面白いです。特に暑い時期は、海辺だけで過ごすより、木陰やカフェを挟みながらゆっくり歩く方が、熱海らしい時間を感じやすくなる時もあります。
来宮神社から始める夏の街歩き

熱海駅から來宮駅へ移動して街歩きを始めるのもおすすめコースのひとつ。
來宮神社で参拝したあと、境内のカフェで一息入れてから銀座通り方面へ向かうと、夏らしい街歩きがしやすくなります。
途中でドリンクをテイクアウトしながらジャカランダ遊歩道を抜け、サンデッキや海沿いの遊歩道を歩いていくと、海と街が近い熱海らしい景色が見えてきます。また、ムーンテラスや親水公園周辺まで歩いたあと、遊覧船サンレモ号で海から熱海の景色を眺めるのも人気です。
夜になると変わる熱海の路地
街歩きをしていると時間帯によって変わる街の雰囲気を感じやすくなります。昼間は観光客で賑わう商店街も、夕方以降になると少しずつ落ち着き始め、旅館やホテルへ向かう人が増えていく。夜になると、昼間は控えめだった路地裏のお店に灯りが入り始め、メイン通りとは違う空気が流れます。
地元の人と観光客が混ざりながら、それぞれの時間を楽しんでいるのも夜の熱海らしい風景です。海水浴客が水着のまま商店街を歩いている姿を見かけることもあり、海と街の距離が近い熱海の面白さを感じる瞬間でもあります。
熱海は観光スポットを急いで回るより、途中で休憩しながら街をゆっくり歩く方が、この街らしい空気を感じやすいかもしれません。
暑い日や雨の日でも立ち寄りやすい室内スポット
夏の旅行での心配ごとのひとつが雨問題。また、最近は暑すぎ問題もあるので、急な状況にも前情報があれば安心なので少しだけ対応策をご紹介します。
暑い日に立ち寄りたい避暑スポット

まず、先ほど紹介した來宮神社は、暑い日でも立ち寄ってほしい場所のひとつです。木々に囲まれた境内は街中より少し空気が柔らかく感じられ、風に揺れる緑の音を聞きながら休憩していると、落ち着いた時間が自然と流れていきます。
MOA美術館は高台にあるため風が抜けやすく、庭園を歩きながら海を眺めると、街中とはまた違う熱海の景色を楽しめます。
雨の日はゆっくり過ごせる施設へ

雨の日は駅前商店街のアーケード周辺へ人が集まりやすく、意外と混雑することもあるので、そんな時はMOA美術館や起雲閣のように、ゆっくり建物内で過ごせる場所へ移動するのも手です。どちらも館内のカフェで休憩しながら、少し静かな時間を過ごせます。
マリンスパあたみは、雨の日でも利用しやすい室内プール施設です。海で遊ぶ予定だった家族連れでも過ごしやすく、汗をかいたあとに日帰り入浴として利用することもできるので、さっぱりした気持ちで帰るにはぴったりかもしれません。
それ以外では熱海は坂道も多く、真夏の移動は想像以上に体力を使います。海沿いから駅方面へ戻る時も、無理に歩き続けるより途中でカフェ休憩を挟みながらゆっくり移動するくらいがちょうど良いと思います。
子連れや車移動なら知っておきたい夏の熱海
お盆前後になると、駅周辺や海沿いを中心にかなり多くの観光客で賑わいます。特に昼前から午後にかけては人も車も増えやすく、移動に時間がかかることも少なくありません。
車で来る場合、熱海駅周辺へそのまま向かうと渋滞に巻き込まれやすく、想像以上に時間が読みにくくなります。少し離れた場所に駐車して徒歩移動したり、來宮駅周辺に停めて電車移動を組み合わせたりすると、結果的に楽に動けることもあります。
海沿い周辺の駐車場は、朝早い時間か夕方以降なら比較的停めやすいこともあるので、昼前に到着する場合は和田浜駐車場など少し離れた駐車場を事前に調べておくと安心です。
徒歩移動なら、海岸周辺から少し離れて銀座通り方面へ向かうだけでも人通りが落ち着きやすくなります。ただしランチタイムから昼下がりにかけては食べ歩きエリアも混雑しやすいため、人気店に並び続けない動き方も大切です。
特に子連れの場合は、暑さ対策を意識して「並ばない」動きを考えておくと安心。ランチを早めに取ったり、混雑していた時用の候補店を事前に決めておいたりすると、かなり動きやすくなります。海沿いなら出店を利用して軽めに済ませるのも夏らしい楽しみ方。
午後15時頃を過ぎると人の流れは少し落ち着き始めますが、お土産店や食べ歩きのお店は夕方以降に閉まり始める場所もあります。熱海は「遅くなれば空く」だけではないので、時間帯を意識して動くことが大切です。
荷物が多い場合は駅周辺のコインロッカーを利用すると街歩きがかなり楽になります。坂道が多い熱海では、できるだけ身軽に動いた方が夏の観光を楽しみやすくなります。
熱海の夏は時間を変えると違う景色が見えてくる
夏というと、海水浴や花火大会のイメージを持つ人も多いと思います。もちろん、海辺で賑わう夏のも魅力ですが、熱海では時間帯によって大きく変わる街の雰囲気を味わいながらの過ごし方もおすすめ。
朝は光が反射する海が綺麗に見え、昼になると観光客で賑わい始める。夕方になると少しずつ空気が落ち着き始め、夜には波の音を聞きながらゆっくり散歩を楽しめる時間へ変わっていきます。
暑い日は途中でカフェへ立ち寄ったり、観光施設で休憩したりしながら回ると、無理なく熱海の夏を楽しみやすくなります。海だけでなく、商店街や路地、海沿いの遊歩道などを歩きながら過ごしてみると、また違った熱海の表情が見えてくるかもしれません。
熱海は、急いで観光地を回るより、少し時間をかけて街の空気を感じながら歩く方が、この街らしさを楽しみやすい場所だと思います。
ぜひ、自分のペースで夏の熱海を歩いてみてください。


