冬の熱海は、同じ場所でも訪れる時間によって印象が変わります。
晴れた午前中は、日差しの入る海辺を心地よく歩けますが、一方で午後になると少しずつ風や寒さが気になり、夕方からは街や海辺の灯りが目立つようになります。
一日でたくさんの観光スポットを回るよりも、冬は「海をどの時間に楽しむか」から予定を考えてみると、無理のない一日を組みやすくするポイントかもしれません。
この記事ではは、10時頃から明るい海と熱海城を歩くコースと、11時頃から來宮神社を訪れ、昼から夜へ変わる海辺を楽しむコースを紹介しています。
2つのコース、どちらの熱海時間を楽しむ?
朝から明るい海を楽しむコースと、少し遅めに到着して夕暮れまで過ごすコース。出発時間や立ち寄り先、一日の終わり方を簡単に比較しました。
旅の予定に合わせて、気になるコースから読んでみてください。
| 海辺と熱海城コース | 來宮神社と夕暮れコース | |
|---|---|---|
| スタート | 10時頃 | 11時頃 |
| 主な立ち寄り先 | 海辺・熱海城 | 來宮神社・海辺 |
| ランチ | 港周辺または銀座商店街周辺 | 熱海駅前周辺 |
| お土産選び | 帰る前にゆっくり | 到着後にゆっくり |
| 海を歩く時間 | 明るい午前中 | 午後から夕暮れ、夜 |
| 一日の終わり | 夕方前 | 夜景を楽しんだあと |
*時刻は、歩く速さや混雑によって前後する目安です。予定より早く進んだら、その分を休憩や買い物に使うくらいの気持ちで歩けるようにしています。
朝から楽しむ、海辺と熱海城の冬モデルコース

朝から歩ける日は、まず海へ。
熱海駅から海へ下り、サンビーチから海岸沿いを歩いて熱海城へ向かいます。
午前中の明るい海を楽しんだあと、午後は港や銀座で過ごし、最後に駅前でお土産を選ぶコースになります。
10時頃|温かい飲み物を片手に、明るい海へ
熱海駅を出たら、駅前商店街を抜けて銀座商店街方面へ下っていきます。
途中で温かい飲み物をテイクアウトして、そのままサンビーチへ。

冬の午前中は、海辺が開けているぶん日差しが入り、晴れた日は歩いていて心地よく感じます。風が強い日もありますが、晴れていれば海を眺めながらのんびり歩けます。
サンビーチまで下りたら、海を見てそのまま引き返さず、もう少し先のサンデッキまで歩いてみると、海だけでなく熱海城を含めた街の景色も見渡せます。これから向かう熱海城や港方面も見えるので、「このあと、あのあたりまで歩くんだな」と一日のルートを眺められるタイミング。
そこからムーンテラス、親水公園のレインボーデッキを通り、熱海港方面へ。
写真を撮ったり、途中で立ち止まったりしながら歩くと、駅からロープウェイ乗り場までは1時間ほど。飲み物を買う時間まで含めて、1時間〜1時間15分ほど見ておくと余裕があります。
11時台|ロープウェイで熱海城へ

熱海港近くのロープウェイ乗り場から山頂へ向かいます。
待ち時間や乗車時間、ロープウェイを降りてから熱海城までの移動を含め、25分ほどを見ておくと慌てなくて済むかも。
熱海城では、天守閣から街を見下ろすだけでなく、沖の方までぐるっと眺める時間を取りたいです。
午前中に海辺を歩いてきたコースなので、高台まで上がると、さっきまで歩いていた海岸や街の位置も違って見え、反対に視線を沖へ向ければ、街中を歩いているときとは違う海の広がりが楽しめます。
景色を眺めたり、写真を撮ったり、足湯で休んだりしながら、滞在は約1時間を目安に。早めに見終わった日は、その分をランチや午後の街歩きに回すと過ごしやすくなります。
13時頃|港周辺か銀座周辺でランチ
ロープウェイを下りたあとは、港周辺で食事をするか、銀座方面まで歩いてからお店を選ぶかで、午後の過ごし方が少し変わります。
熱海港周辺は、漁港や魚市場が並ぶような場所ではなく、初島などへ向かう船が発着する港の周辺です。観光客でにぎわう駅前や銀座とは少し離れた場所で、海鮮料理を楽しめるお店もあり、炭火で焼いた海鮮を味わえる浜焼きをゆっくり楽しむなら、昼食には1時間半ほど見ておくと、その後の街歩きにも余裕が生まれます。
もう少し街を歩いてから食べたいなら銀座へ。昔から続く店もあり、こちらは熱海の観光地らしい街の中で店を選ぶ楽しさがあります。
どちらがよいというより、その日の昼を「港周辺で過ごすか、街で過ごすか」。午後に銀座や駅前でどのくらい時間を使いたいかも考えながら選べます。
午後|銀座でひと休み、駅前でお土産選び
ランチのあとは、銀座周辺を歩きながら熱海駅方面へ戻ります。
食事をゆっくり楽しんだ日なら、銀座では気になるお店に少し立ち寄る程度。まだ歩きたい気分なら、カフェで休んだり、商店街を見て回ったりする時間もあります。

銀座商店街から駅までは上り坂が続きます。途中には10分ほどお店が少なくなる区間もあるため、急いで上るより、銀座でひと息ついてからゆっくり歩き始めると無理なく上れます。
すでに十分歩いたと感じた日であれば、銀座のバス停から駅方面へ向かう方法もあるので体力に合わせて熱海駅まで戻る道を選んで欲しいです。
駅へ戻ったら、最後は駅前でお土産選び。45分〜1時間ほど取っておけば、帰りの時間を気にしながら慌ただしく選ぶ必要もありません。
このコースでは夜まで待たず、明るい冬の海を楽しんだところで一日を終えます。
少し遅く出発する、來宮神社と夕暮れの冬モデルコース

朝から出かけるのが難しい日でも、11時頃に熱海へ到着できれば、ランチや買い物を楽しんでから街を歩けます。
最初に駅前でランチや買い物を済ませ、午後は來宮神社へ。そこから坂の街を下って海へ向かい、明るい海と夜の海を同じ日に歩いてみます。
11時頃|駅前でランチとお土産選び
熱海駅に到着したら、まずは駅前商店街へ。
ランチを食べたり、お土産を見たりしながら、13時頃までゆっくり。帰りにまとめて買い物をする必要がないので、気になるものを先に見ておけます。
荷物が増えたら、駅周辺のロッカーなどを利用してから來宮神社へ向かいます。
駅前から來宮神社までは徒歩で25〜30分ほど。ここからは海へ下るのではなく、一度來宮方面へ向かいます。
13時頃|來宮神社へ向かう
駅前での時間を楽しんだら、來宮神社へ向かいます。
熱海駅から歩く場合は、途中の坂も考えて25〜30分ほどを目安に。急いで歩くより、少し余裕を持って向かうくらいが、このコースには合っています。

冬の來宮神社で印象に残るのは、境内に入る日差し。
夏の明るく賑やかな光も魅力がありますが、冬は少し雰囲気が変わり、境内にはより厳かな空気が流れます。
大楠を見ながら境内を歩き、滞在は45分ほどをひとつの目安にして、寒い日は無理に長居せず、境内のカフェなどで休憩する時間に変えるのもコツ。
15時頃|銀座を通り、明るいうちに海へ
來宮神社からは銀座方面へ下り、海を目指します。
この区間は海を眺めながら歩く道ではなく、熱海の街中を抜けていく道です。かなり急な坂を下るため、「熱海は坂の街なんだ」と実感できる区間でもあります。
來宮神社から銀座方面へは、街中の坂道を下っていきます。初めて歩くと少し分かりにくいところもあるので、地図を確認しながら歩くと安心です。
坂を下りきったら銀座商店街へ。ここでは長く滞在せず、食べ歩きをしたり、気になる店をのぞいたりしながら海へ向かいます。
明るいうちに|銀座から海へ下り、夜のコースを歩いておく

銀座商店街の坂をそのまま下っていくと、親水公園・スカイデッキへ出ます。
時間があれば、ここで海を見るだけで終わらず、ムーンテラス、サンビーチ、サンデッキまで歩いてみます。
サンデッキで折り返して銀座へ戻っても、ゆっくり歩いて30分ほどです。
このコースでは、暗くなってからもう一度ムーンテラスへ向かいます。そのため、明るいうちに一度歩いておくと、昼と夜で同じ場所の景色が変わっていく様子も楽しめます。
風が穏やかで寒さが気にならない日は、スカイデッキのベンチに座って少し沖を眺めるのも少し贅沢な時間の使い方。
反対に、風が出て寒くなってきたら、そこで折り返して銀座商店街へ戻ります。
寒くなったら休憩し、最後に夜のムーンテラスへ
海辺を歩いたあとは、銀座商店街周辺へ戻ります。
温かい飲み物を飲んだり、気になる店に立ち寄ったりしながら、しばらく休憩。冬は日によって風や体感温度が変わるので、海辺で暗くなるのを待つ必要はありません。

夜の海へ戻るタイミングは、時計の時刻を細かく決めるより、外の暗さを見ながら決めます。
十分に暗くなったら、最後にもう一度ムーンテラスへ。
明るいうちに一度歩いた場所だからこそ、同じ海辺でも昼とは違う見え方を感じられます。
夜景を見たあとは、その日の寒さや帰りの時間に合わせて夕食へ向かうか、駅へ戻ります。
冬の熱海を歩く前に知っておきたいこと
2つのコースとも徒歩で街を移動する時間が長くなります。
冬だから歩けないということではありませんが、熱海は坂が多く、海辺では風の影響も受けます。その日の天候や疲れ具合に合わせて、歩く区間を短くできるくらいの余裕を持たせておくと、一日を組み替えやすくなります。
海辺は、風の強さで過ごし方を変える
冬の海辺は、晴れて日差しがある日はのんびり歩けますが、風が強い日は同じ気温でも寒く感じやすく、長く海辺にいるのがつらくなることもあります。
今回のコースも、海辺で過ごす時間を固定する必要はありません。
午前のコースなら途中で折り返す、午後のコースなら寒くなったところで銀座へ戻るなど、その日の風に合わせて調整できます。
熱海駅へ戻る道は上り坂
熱海駅は意外と高い場所にあるので行きは海へ向かって下っていけますが、帰りは駅へ向かって上ることになります。
特に一日歩いたあとの上り坂は、行きより長く感じることがあります。時間に余裕があればゆっくり歩き、疲れている日はバスを使うなど、最後まで歩くことにこだわらなくても大丈夫です。
ロープウェイや飲食店の営業状況は当日も確認を
冬は施設の営業日や営業時間が変わることもあります。
特に熱海城へ向かうコースではロープウェイを利用するため、運行状況を確認しておくと予定を組みやすくなります。
ランチや休憩で立ち寄りたいお店が決まっている場合も、当日の営業状況を確認してから歩き始めると安心です。
1〜2月は、梅やあたみ桜を楽しむ過ごし方も
冬の後半になると、熱海では梅やあたみ桜が気になる時期に入ります。
今回紹介した2つのコースは、冬の海と街歩きを中心に組んだものなので、梅園やあたみ桜を目的にする日は、同じコースへ無理に追加するより、花を見る時間を中心に一日の流れを組み直した方がゆっくり過ごせます。
冬の熱海は、海を楽しむ時間から選ぶ
朝から歩ける日は、日差しの入る海辺を歩いて熱海城へ。
少し遅く着く日は、來宮神社から坂の街を下り、明るい海と夜の海を続けて歩いてみる。
どちらのコースも、たくさんの場所を回ることより、冬の一日の中で変わっていく光や寒さに合わせて歩くことを大切にしています。
晴れて風が穏やかな日は海辺で少し長く過ごし、寒くなったら街へ戻る。疲れたら坂道を歩かずバスを使う。
予定通りに全部回ることより、その日の冬の熱海に合わせて時間を使うくらいが、街歩きにはちょうどいいのかもしれません。

