熱海の市街地周辺にはかつて名湯として自噴していた温泉を再現し、再整備された熱海七湯と呼ばれるモニュメントが設置され、街歩きの際に温泉地の情緒を盛り上げてくれるスポットになっています。
そんな熱海七湯メインに温泉に親しみながら散歩を楽しめるコースを回ってみましたので春・秋の過ごしやすいシーズンに熱海を訪れた際には散策コースに加えてみてください。普段紹介されることのない裏道もちょっとだけ使っているので熱海に何度も来ているリピーターさんにも楽しんでもらえるかも。
熱海七湯巡りのおすすめコース
今回ご紹介するコースはざっくりこんな感じ。七湯を巡る間に他のスポットも入れてみました。
1 | 熱海駅 |
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▼徒歩約10分 | 2 | 野中の湯 |
▼徒歩約5分 | 3 | 日光亭 大湯 |
▼徒歩約1分 | 4 | 湯前神社 |
▼徒歩約1分 | 5 | 大湯間欠泉 |
▼徒歩約3分 | 6 | 小沢の湯 |
▼徒歩約5分 | 7 | 清左衛門の湯 |
▼徒歩約3分 | 8 | 風呂の湯・水の湯 |
▼徒歩約3分 | 9 | 目の湯 |
▼徒歩約5分 | 10 | 河原湯 |
観光抜きの所要時間:約30分。
のんびり観光、休憩しながらだと90分くらいかけて楽しめます。
熱海駅から出発
今回のコースは熱海駅から出発してみます。七湯だけをめぐるのであれば来宮駅からでもまわれますが、それだけでは味気ないので、まずは駅前商店街でお土産を探しながら向かいます。
駅の改札を抜けたら右手側に平和通り商店街と仲見世通り商店街の2本の商店街が並んでいます。どちらの商店街でもお土産・ランチを楽しめますので時間にあわせて楽しんでください。
とりあえず今回は山側の平和通り商店街を抜けて目指していきます。ここで食べ歩きできるものを買って行くのもありかもです。
下り坂になっている平和通り商店街を抜けると海へと向かう坂道が続きます。仲見世通り商店街を抜けてきた場合もそのまま進むとこの場所まで来ますので大丈夫。そのままのんびり坂を下っていってください。
5分ほど歩くと写真の信号に差し掛かりますので、横断歩道を渡らずに右手方向に坂を登っていきます。そのまま2分ほど進むと
野中の湯
右手に最初のスポット「野中の湯」があります。一番高い場所にあるスポットなので最初に訪れておくのが良いのではないでしょうか。各スポットにはすぐ近くに解説の看板も設置されていますのでそちらもチェックしたら次のスポットへ向かいます。
来た道をそのまま進みます。
すぐに左手に熱海私立図書館がありますので横断歩道を渡って目の前の階段をおります。
今までの大通りと違いやや裏道になるので狭いですがこれも楽しみ方のひとつかも。階段をおりたらそのまま右手へ坂を下っていきます。図書館の裏手へ回る感じ。
T字路に当たるので右側へ。実は左手へ進むとすぐ「小沢の湯」があるのですが、今回は右。さらに裏道っぽい方へ進みます。
一見突き当たりに見えますが、そのまま進むと
細い道が続きます。熱海の裏道は色々ありますが、ここは割と狭い方。わかりにくいといけないので細かく写真を入れていますが、一本道なので迷うことはないです。
しばらく進むと分かれ道があります、ここを左に曲がるともう裏道は終わり。大きな道へと戻ります。曲がった先には、
日光亭 大湯
日帰り温浴施設「日光亭 大湯」さん。
熱海の代表的な源泉として徳川家康も好んだとされる”大湯”。1200年以上の昔に吹き出したとされる天然温泉を日帰りで堪能できるのでここでゆっくり時間をとって休んでいくのもおすすめです。
もちろんタオルはレンタルもあるので手ぶらで大丈夫ですよ。
そんな大湯さんの前、坂を少し下ったところににあるのが、
湯前神社(ゆぜんじんじゃ)
湯前神社は熱海の温泉を守る神社として石柵には多くの旅館・ホテルさんの名前が彫り込まれ、並んでいます。熱海の歴史を知ることもできるので観察してみてください。
熱海の温泉を巡る上で参拝しておきたい神社ですのでお参りしてから次へ。
そんな湯前神社の目の前にあるのが
大湯間欠泉
先ほどの日光亭大湯さん同様、熱海の源泉として人気の大湯が吹き出していた大湯間欠泉ですが、残念ながら現在は自噴では吹き出していません。一定間隔で人工的に噴出の様子が再現されていますので、タイミングよく訪れると当時の様子が伺えるかも。(5分間隔くらい?)
間欠泉を堪能してそのまま坂を下ります。
すぐにニューフジヤホテルさんと静岡銀行のある十字路に当たりますのでそこを左。坂を登って行く方向に向かいますが、ここで静岡銀行の方へ横断歩道を渡っておいたほうが良いです。
小沢の湯
すぐに右手に小沢の湯が見えてきます。ここでは湧き出ている温泉の蒸気で温泉卵を作って食べることができます。小沢の湯の目の前にある天神酒店さんでは卵の販売も行ってくださっているので、そちらで購入して試して見るのも面白いですよ。
温泉卵を作るのに必要な道具もセットしてありますが、本当に熱いので注意しながら約15分ほど温めると完成。取り出すときも蓋を開けると熱い蒸気が上がってくるので注意です。責任は負えないので。
ずっと歩いてくるのでここで一休みすると良いかもですね。
ちょと休んだら次へ。来た道をそのまま進んで上へ向かいます。
突き当たりのT字路に来たら右。坂を下る方へ行きたいのですが、目的地が道路を渡った先なので横断歩道を渡ります。写真で行くと奥に向かって渡りたいです。
渡ってから坂を下ると
左側に古谷旅館さんの方へ向かう坂があるのでそこを下ります。
写真では黄色いタクシーの止まっているところに次のスポットがあります。
清左衛門の湯(せいざえもんのゆ)
清左衛門の湯はちょっと怖い(?)謂れのあるお湯でその辺りは説明の看板で確認してもらいたいのですが、ここでちょうど七湯は真ん中。来た道を横断歩道を渡るところまで戻ります。
できれば同じ道は通りたくなかったのですが、安全に散策するのであれば横断歩道必須です。渡ったら坂を下る方の横断歩道も渡って坂を下へ。
写真の都合上道路を渡らないままくだって来ましたが、写真中央部にあるのが
風呂の湯・水の湯
ちょっと矛盾した水の湯。冷たいわけではなく水のように味がしないからだそうです。触ると暖かい。
そろそろ七湯めぐりも終わりに向かうのでそのまま坂を下り、すぐにある十字路も下へ。この十字路はランチ・お土産を求めるお客様で賑わう銀座通り商店街の入り口にもなっているので商店街を歩いていきます。
商店街中ほど、スルガ銀行と静岡中央銀行の間にあるのが
目の湯
眼病に効くと言われたことから目の湯。水の湯と同じでちょっと面白い名前だと思ってしまう。
スイーツ・カフェが誘惑して来ますが、次で最後なので先にスポットへ向かう方がオススメ。そのまま商店街の坂を下り、国道135号線との十字路へ。
ここを左に曲がることですぐ到着するのが
河原湯
この河原湯で七湯巡りはラスト。お疲れ様でした。
海岸付近まで降りて来ているので。銀座通り商店街で少しのんびりしてから次のスポットへ向かうのも良いのではないでしょうか。
もし熱海駅へ向かうのであれば先ほどの十字路を反対方向へ行くと右手にバス停がありますので、そこからのバス利用が便利です。このバス停はタクシーもよく通るのでそちらもアリ。
まとめ
熱海駅から始めた今回のコースはのんびりまわって1時間ほどでしたが、温泉街の散策も熱海の楽しみ方の一つなのでお土産・ランチを探しながら、時間をとって温泉スポットを巡ってみるのも新しい過ごし方かもしれません。今回紹介したコースではできる限り上り坂も回避しているので気楽に楽しんでいただけると思います。
また、七湯では温泉に浸かることはできませんが、足湯や温浴施設なども利用しながら熱海の温泉を満喫してみてはいかがでしょうか。