熱海の夏のメインイベンとしておさえておきたいこがし祭りと同時に開催される山車コンクールの楽しみ方をご紹介!
開催スケジュールやおすすめの観覧の仕方など、地元民ならではの情報もご紹介していますので参考にしてみてください。
そもそもこがし祭とは?
当たり前のようにこがし祭りと言っていますが、そもそも熱海こがし祭りとは熱海有数のパワースポットとして人気の高い来宮神社の例大祭の別名。
毎年7月14日の宵宮祭から始まる3日間の祭儀のうち、16日に行われる御神幸行列では来宮の神々を乗せた御鳳輦(ごほうれん)を毎年42才になる男性が担ぎ、街中を練り歩きながら1300年前に御神体が流れ着いたと言われる海岸まで行列を行います。
「こがし」とは御神前にそなえられる「むぎこがし」からきているのですが、この御神幸行列の際にも猿田彦命(天狗)に扮した先導者がむぎこがしを道にまきながら行列が進んでいきます。
このむぎこがしに触れると無病息災・身体健康のご利益があると伝えられていますので行列観覧の際には押さえておきたいポイント。無理に触りに行くのはNGですが歩道で観覧している際は覚えておくとご利益をあずかれるかも。
海岸へたどり着いた行列は御鳳輦を担いだまま海の中へ入っていく、「浜降り」と呼ばれる神事を行います。力強く海の中へ入って行く男達の姿は一番の見所でもありますので、御神幸行列の観覧を希望の際はサンビーチ付近で行列を待ってみるのも良いと思いますよ。
夜は山車コンクールで盛り上がる
熱海こがし祭り期間中の15日、16日の夕方18:30からは「山車コンクール」が行われます。
このコンクールは市内の各町内会など30組以上の団体(*2022年の参加は10組+御鳳輦となります)がそれぞれの山車でパフォーマンスを披露し、競い合うのですが、4車線を規制して行き交う山車の行列はそれぞれが個性があり全て見ていても飽きのこないパレード。
毎年デザインの変わる山車や長年使われている伝統の山車。それぞれの団体の個性が出る山車コンクールは絶対に押さえておきたいポイントですので、一台づつ山車を見比べてみると面白いですよ!
すれ違う山車同士に乗っている子供達が行うのは「しゃぎり」と呼ばれる伊豆伝統芸能で、お囃子と踊りでパフォーマンスを競います。
山車コンクールは夕方18時30分ごろから審査会場であるジャカランダ遊歩道付近へ続々と山車が登場します。おすすめの観覧場所は審査会場でもあるジャカランダ遊歩道中程ですが、多くの人が集まるポイントでもありますので、お子様連れの方など人混みが不安な場合は少しポイントを外して銀座通り商店街と国道135号線との交差点付近も個人的にはオススメです。
夜店はサンデッキ
お祭り気分を盛り上げてくれる夜店はみなさん大好きだと思いますが、こがし祭りの夜店は審査会場そばのサンデッキ付近に出店されます。
このサンデッキは国道とサンビーチをつなぐ形で作られていますので、夜店で買ったものをライトアップされた海岸を見ながら食べることもできます。
(*ゴミ箱が数カ所設置されていますので食べ終わった際はそちらをご利用ください。)
また、サンデッキからお祭りの喧騒を聞きながらの海岸散歩なんていうのも熱海ならではなのかもしれませんね。
オススメの楽しみ方
この「こがし祭り」「山車コンクール」が開催される7月15日、16日は熱海の街が一番盛り上がる日。子供達は日頃練習したしゃぎりを披露し、大人達はそれをサポートしながら祭りを盛り上げるという、街が一体になる2日間なので夏の熱海旅行を計画しているという方はこの期間に訪れることをおすすめします。
中でも16日は御神幸行列が行われますので、朝、早めに熱海に入って午前中は海水浴。お昼頃に浜降り神事をサンビーチで観覧した後、銀座通り商店街周辺でランチ。午後からは日帰り温泉でのんびりした後、夕方からは山車コンクールを楽しめば充実した1日を過ごせること間違いなしです。
INFO
*熱海こがし祭りメイン会場はジャカランダ遊歩道及びサンデッキ付近となります。
INFO
気をつけておきたいポイント
ここからは熱海こがし祭りを楽しむ上で知っておいていただきたいポイントをいくつか。
街全体が盛り上がるこの時期は通常の熱海の楽しみ方とはちょっと違うところもありますので、注意していただければと思います。
駐車場はどこにする?
日帰りのお車で旅行にいらっしゃるお客様も多いかと思いますので、駐車場についての情報を。
会場であるジャカランダ遊歩道のそばにはいくつか駐車場があり、全部で200台以上は駐車可能ですが、こがし祭り期間中は混雑が予想され、山車コンクール開催中は交通規制されることもあり、できれば会場から少し離れた駐車場をご利用いただいた方が便利です。
熱海駅周辺もしくは来宮駅周辺の駐車場からは徒歩で10分〜15分ほどで会場付近まで移動できます。帰りは上り坂になってしまうのでどちらが良いかは微妙ですが、夜の熱海市街散歩を楽しみながらブラブラと坂を登って帰るのもアリかと思います。
おすすめ駐車場
会場からは少し歩く形になってしまいますが、安全に駐車していただけそうな場所をピックアップしました。とはいえ例年交通規制が21:30ごろまでかかっていますので会場からのんびり歩いて移動する距離にあるくらいがちょうど良いのかもしれません。
お店のお休みに注意
こがし祭りは熱海市街全体で盛り上がるため、会場付近のお店などではお休みが変則的になっている飲食店さんもあったりします。
お目当てのお店の定休日だけでなく、お祭りの期間のお休みもチェックしておくとお店選びに困ることもなくなるのではないでしょうか。
公共交通機関のルートもいつもとちょっと違う
山車コンクールが始まる18時30分からは国道135号線が交通規制されるため、バス、タクシーも迂回路を通るようになります。
時刻表よりも遅れる場合もありますので時間に余裕を持って行動されることをお勧めします。
通常バスで熱海駅へ移動される際は銀座バス停が便利ですが、山車コンクール開催中はバスも迂回ルートを通るため観光のお客様にはわかりにくくなっているのではないかと思いますので、徒歩またはタクシーをおすすめします。
また、タクシーもいつもと違うルートを通っていますが、比較的多くのタクシーが走っているように感じます。道路は混雑しているので時間はかかってしまいますが、タクシー移動も考えてもいいかもしれません、銀座通り商店街をあがってそばにある御成橋よりも伊東側、市役所周辺で乗れると思います。
地元住民からすると、お祭りの日の夜に車移動は難しいので、駅まで徒歩が最善策にも思えます。
熱海駅まで20分程度を見積もって行動されると良いのではないでしょうか。
まとめ
熱海が一年で一番盛り上がるイベント、熱海こがし祭り/山車コンクールのご紹介、いかがだったでしょうか?
熱海の夏といえば海水浴と花火というイメージがありますが、長い歴史のある温泉地のお祭りもやっぱりおさえておきたいイベント。
まだ暑さが本格化する前の7月中旬に熱海への旅行をお考えの際はゆっくりと時間をとって、一日まるまるお祭りづけになってみてはいかがでしょうか。